我々、大和民族第一主義改の会(民一会)は、自由民主党(自民党)と立憲民主党による「大連立構想」に対し、断固として反対を表明する。この構想は、国民の声と多様な政治的選択肢を軽視し、日本の民主主義を損なう危険性を孕んでいる。
反対の理由
●民主主義の多様性の否定
大連立は、議会の第一党と第二党が手を組むことで、事実上の「一強政治」を生み出す。2007年の大連立構想時にも指摘されたように、与党が議席の圧倒的多数を占めることは、健全な議論や対立軸を失わせ、民主主義の根幹である「選択の自由」を奪う。民一会は、国民が多様な意見を政治に反映できる環境を守るべきと考える。
●政策の透明性と責任の欠如
自民党と立憲民主党は、基本政策や理念において明確な違いが存在する。両党が「数合わせ」のために連立を組む場合、政策の整合性が損なわれ、国民に対する明確な説明責任が果たされない。過去の事例では、大連立構想が党内や国民の反発により頓挫した経緯があり、拙速な連立は混乱を招くだけである。
●国民の信頼の裏切り
2024年衆院選において、自民党は裏金問題などによる国民の不信を背景に過半数を失った。一方、立憲民主党は「政権交代」を掲げ、野党第一党として議席を伸ばした。この結果は、国民が自民党政治からの転換を求めた明確な意思表示である。大連立は、こうした国民の声を無視し、野党の役割を放棄する行為に他ならない。
●有事以外の平時における不要性
立憲民主党の野田佳彦代表は、「大連立はパンデミックや大きな危機があったときに考えられる選択肢で、平時では考えていない」と明言している。現在の日本に、両党が連立を組むほどの「国家的危機」は存在しない。拙速な大連立は、政権維持のための方便としか見えず、国民の利益より党利党略を優先する姿勢を露呈する。
我々の訴え
民一会は、国民の生活と未来を守るため、以下のことを強く求める。
●自民党に対し:国民の信頼を回復するため、裏金問題をはじめとする政治改革を徹底し、拙速な連立による議席確保ではなく、政策による支持回復を目指すべきである。
●立憲民主党に対し:野党第一党として、政権交代を目指す姿勢を堅持し、与党との妥協ではなく、国民のための政策を前面に押し出すべきである。
●国民の皆様へ:大連立構想がもたらす政治の停滞と民主主義の後退に警鐘を鳴らし、共に声を上げよう。
我々は、政党間の数合わせではなく、国民一人ひとりの声が反映される政治を求める。民一会は、今後も真の民主主義と公正な政治の実現に向け、活動を続けてゆく。
民一会
2025年6月27日
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